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2026/06/29

UA値が良くても結露する家の共通点

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UA値が良くても結露する家の共通点

― 高性能住宅ほど「前提条件」が重要になる理由 ―

こんにちは!

土岐市・瑞浪市・恵那市・中津川市など、岐阜県東濃エリアを中心に「温熱設計×デザイン」をテーマに家づくりをしている株式会社一建の山田勇輝です。

前回のブログでは、サッシやガラスは性能の高低だけで選ぶものではないという内容でお話ししました。

今回はその続きとして、「UA値は良いのに結露が起きてしまう家」に共通している条件について、少し踏み込んで整理してみたいと思います。


高性能住宅は「条件が揃って初めて成立する」

UA値は、建物全体の熱の逃げにくさを示す、とても重要な指標です。

ただしこの数値は、一定の前提条件の上で成立している性能でもあります。

現場を見ていると、この前提条件が崩れたときに、高性能な家ほど結露という形で“症状”が表に出るケースがあります。


共通点①|室内湿度が高い状態が続いている

結露は、空気中の水蒸気が露点温度を下回った表面に触れたときに発生します。

例えば、

  • 室温:20℃
  • 室内相対湿度:60%

この場合、露点温度は約12℃です。

つまり、窓やサッシの表面温度が12℃を下回れば、結露が始まります。

高断熱住宅では室温を保ちやすい一方で、

  • 室内干し
  • 加湿器の使用
  • 人数増加による水蒸気量の増加

こうした条件が重なると、湿度だけが想定以上に上がってしまうことがあります。

UA値は湿度を下げる指標ではありません。

この点は、前回のブログと共通する重要な考え方です。


共通点②|換気が「性能前提」で成立している

高性能住宅は、気密性が高いことを前提に換気計画が成り立っています。

そのため、

  • フィルターの目詰まり
  • 給排気経路の一部閉鎖
  • 空気の滞留が起きる間取り

などがあると、実際の換気量が設計値を下回りやすくなります。

一般的には0.5回/時程度の換気量を想定しますが、実際には0.3回/時以下まで落ちているケースもあります。


ここが誤解されやすいポイント|「低性能な家のほうが結露しにくい?」

ここは誤解を恐れずに書いておきたい点です。

断熱・気密性能が低い住宅では、

  • サッシ表面温度は低い
  • 本来は結露しやすい条件

にもかかわらず、実際には結露が目立ちにくいことがあります。

理由のひとつは、気密性が低いため隙間から外気が入り室内湿度が下がりやすいからです。

つまり、

  • 表面温度は低い
  • しかし湿度条件が厳しくなりにくい

という状態です。

これは決して「低性能住宅のほうが優れている」という話ではありません。

単に、条件が崩れても“逃げ道”がある構造だということです。


高性能住宅ほど「事故」が起きやすい理由

高性能住宅は、

  • 高断熱
  • 高気密
  • 計画換気

これらが揃って、初めて快適さが成立します。

逆に言えば、

  • 湿度が想定以上に上がる
  • 換気が計画通りに機能しない

こうした条件のズレが起きたとき、結露という形で一気に表面化しやすいのです。

これは設備や性能が悪いのではなく、成立条件がシビアだという特性でもあります。


共通点③|局所的に条件が厳しい窓がある

結露は、家全体ではなく特定の窓に集中することがほとんどです。

  • 北側
  • 建物の角
  • カーテンで覆われた部分

こうした場所では、同じ窓でも表面温度が2〜3℃以上低下することがあります。

UA値は建物全体の平均値なので、このような局所条件までは評価できません。


まとめ|性能は「使いこなして初めて意味を持つ」

UA値が良いことは、大きな価値です。

ただしそれは、適切な換気と住まい方がセットになってこそ成立する性能です。

前回のブログで書いたように、サッシやガラスも「性能の高さ」だけで選ぶものではありません。

同じようにUA値も単体で安心材料になる数値ではなく、どう使うかまで含めて評価すべき指標だと考えています。

一建では、数値を上げること自体を目的にするのではなく、条件が多少崩れても破綻しにくい現実的な住まい方を前提にした設計を大切にしています。

高性能であることと、扱いやすいこと。

そのバランスをどう取るかが、これからの家づくりではより重要になってくると感じています。

WELCOME!

一建は東濃でマイホームをお考え中の方に
丁寧に、親身になってサポートします。

ぜひ一度お気軽に
ご相談ください

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